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20年前のターゲット1900と最新のターゲット1900/1400の収録単語をプログラミングの配列で徹底比較! 〜大学入試の定番単語帳〜

投稿日:2021年1月9日 更新日:

どうも、がこないのクボタです。前回は大学入試の定番単語帳である、ターゲット1900とターゲット1400をプログラミングの配列を使って徹底比較しました。どちらも現在の最新版を使った比較なので、購入を検討されている受験生や英語学習者の方は、参考にしてください。

ターゲット1900と1400の収録単語をプログラミングの配列で徹底比較! 〜大学入試の定番単語帳〜

どうも、がこないのクボタです。皆さんは英単語帳、何を使っていますか?現在は昔に比べて、ありとあらゆるジャンルの単語帳が書店に並んでますね。ちなみに私は高校時代はターゲット1900と熟語帳のターゲット1 ...

今回は、続きの企画として、私が使っていた20年前のターゲット1900(2訂版)と現在の6訂版との比較をしていきたいと思います。

20年前のターゲット1900の特徴

これが20年前の私が現役の時に使っていたターゲット1900になります。最大の特徴は2点になります。

昔のターゲットは表紙の材質が上質だった

まず1点目。これは外観の問題になるのですが、現在のターゲットはカバーを外した表裏の表紙部分は、少し厚めの紙でできでいます。一方で20年前のターゲット1900の表紙は、丈夫なソフトカバー仕様です!
紙だと何百周と手でめくっていると、この表紙部分からボロボロになってくる(それはそれで愛着が湧くのですが)ので、この仕様はありがたいですね。

昔のターゲットには例文が付いていなかった

これは当時何の疑問も抱いていなかったのですが、今の時代の単語帳と考えると大きなデメリットですね。20年前のターゲットがどの基準で単語を選定していたのかは定かではありませんが、例文をつけるのが当たり前の時代ではなかったのかもしれません。

昔のターゲット1900と現代のターゲット1900/1400をプログラミングの配列で比較する

ターゲットはコーパスを元に、大学入試の頻度順に単語を選定していると聞いています。単語の難易度の変化は主観的なもので何とも言えないのですが、1900個の制約がある以上、新しく追加されたものもあれば掲載されなくなった単語もあります。今回は、前回同様プログラミング言語であるPHPの配列を使って、

昔も今も載っている重要単語はどれくらいあるの?
今のターゲットにしか載ってない単語ってどれくらいあるの?
昔のターゲットにしか載っていない単語ってどれくらいあるの?

といった疑問を検証していきます。

PHPの配列に、全単語を入力する

前回使った最新版ターゲット1900と1400の配列は、今回も流用させていただきます。プログラミング未経験者で、「配列って何?」という人は前回の記事「ターゲット1900と1400の収録単語をプログラミングの配列で徹底比較! 〜大学入試の定番単語帳〜」をご覧ください。面倒な方は一言で言うと、「データの中身と順番がまとまって入った箱」だと考えてください。それでは20年前のターゲット1900(2訂版)のデータを入れていきます。

はい、今回も手作業での入力と誤字脱字チェックが一番大変でした。考えればもっとラク出来るはず、、、

著作権の関係でもちろん全てのリストは見せられませんが、こんな感じで縦に1900個全て並んでいます。

これからやりたいことのイメージ

イメージはこの円グラフの重なる部分(共通項)と、それぞれの単語帳にしか属していない部分(差分)の数や中身を比較、検証することになります。

3冊の単語帳に共通するもの

共通項を見つけたい時はarray_intersect関数

最初の目的は、3冊の単語帳に被っている語をカウントし、抜き出すことです。ターゲット1900同士の比較で被らなかった単語が、ターゲット1400には入っているパターンも考えられるので、3冊で比較しました。数学で言えば共通項をくくりだすイメージ。そんな時に使えるのが、array_intersect関数です。使い方はこんな感じ。

array_intersect( 比較元の配列 , 比較対象の配列1, 比較対象の配列2);

array_intersect()の()のなかに、3つの配列をコンマで区切って入れるイメージです。
ちなみに、$valという新しい配列名の箱に、共通項は全部入っていることになります。

count関数(前回記事参照)を使って、数を表示させるとこんな感じ。

はい、今も昔も変わらずターゲット上で再頻出と見なされた単語数は842個!
中身の単語をPHPのforeach構文(前回記事参照)にて、順番にリスト表示させてみましょう。

はい、いつものようにスペルの短い順から並べました。

著作権の関係上全てはお見せできませんが、長いスペルの単語類を見ると、participate(参加する)、contemporary(同時代の)、conventional(従来の)など、今も本当によく大学入試で見る単語が含まれています。これらの単語はもはや、流行り廃りに左右されない定番の英単語なのでしょう。

今のターゲット1900にのみ載っている語

では次に3冊の中で、最新版のターゲット1900にのみ載っている単語の数をリストを調べます。

違いを見つけたい時はarray_diff関数

PHPにおいて、配列同士の共通項ではなく、差分(異なる部分)だけを抜き出してくれるのがarray_diff関数です。使い方はこんな感じ。

array_diff( 比較元の配列 , 比較対象の配列1, 比較対象の配列2);

今回の配列で当てはめます。

それではまず、count関数を使って単語数を見てみましょう。

それではテンポよくリスト表示させていきます。

ここで注目したいのは、長いスペルのところに見えるquestionnaire(アンケート)ですね。センター試験から変わって、今年から始まる共通テストは個人的に、以前に増してTOEICよりの出題傾向になっていると感じています。

つまりビジネス向けの英単語では以前から定番だった単語類が、最新版のターゲット1900にも収録され始めたと考えて間違いないと思います。プラスの観点から見れば、大学受験を終えて、そのままTOEICの勉強にも移行しやすくなったのではないでしょうか。

20年前のターゲット1900にのみ載っている語

それでは最後に、同様の方法で20年前のターゲットにのみ掲載されている語を調べてみます。

count関数を使って単語数を見てみましょう。

リスト表示させます。

はい、これらの単語が現在のターゲット1900にも1400にも載っていない単語類となります。

派生語として新ターゲットに載っている語もある

一応補足しておくと、522個全てが今の単語帳に載っていないわけではありません。例えば上の形容詞simultaneous(同時の)は、最新版ターゲット1900だとsaimultaneously(同時に)名詞のadvertisement(宣伝)は最新版だと動詞advertise(〜を宣伝する)として掲載されています。

よって純粋な旧ターゲット1900のみの単語は522個よりもある程度少なくなります。本当はこの辺りの「品詞違いの派生語は除くようなプログラム」を書ければいいんでしょうが、いつか勉強して挑戦してみたいです。

今回のまとめ

今回のまとめはこんな感じになります。
3冊のうち、2冊ずつでの共通項は別途調べて数だけ表記しました。
また、ターゲット1400にのみ載っている単語は計243個でしたが、非常に基礎レベルのものばかりだったため、内容の吟味は割愛しました。

旧ターゲットにのみ載っている単語オススメ10個

最後に、20年前のターゲット1900にのみ載っている単語類の中から、派生語として今も載っているもの(意味を推測しやすい語だけ)は除き、私が今も大学入試の難関大学なら知っておくべき単語を厳選して10個ほど紹介して終わりたいと思います。

著作権の関係で、単語訳の部分は辞書を自分で引いているのでご了承ください。

caricature (名) 風刺・風刺画
stationery (名) 文房具
deteriorate (動) 悪化する・悪くなる
velocity (名) 速度
reproach (動) 〜を非難する・〜を叱責する
cohesion (名) 結合・つながり
indulge (動) 〜を甘やかす・〜にふける
torment (名) 苦痛
renounce (動) 〜を放棄する
incessant (形) 絶え間ない

以上になります。配列を使った比較は面白かったので、色々な題材をテーマにやっていきたいですね。ではまた!

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