どうも!がこないのクボタです。
今回は短い記事になりますが、中学国語文法「品詞の分類」の導入編になります。ここは、中学1年生の後半〜中2にかけて習うのですが、その後の用言の活用に向けての大切な基礎の部分になります。
この単元の前に、「自立語と付属語」を完璧に抜き出せることが大前提となるので、そちらがまだ不十分な方は以前の記事をご覧ください。
-
自立語と付属語の抜き出しは、結局文節・単語分けって話【中学国語文法】
中学国語文法の中で大切な単元である「自立語と付属語」を、現役塾講師のクボタが分かりやすく解説します!
それではやっていきましょう。
品詞は単語である
品詞とは日本語において、これ以上分けることのできない最小単位である単語を、役割に応じて10種類に分類したものを指します。
よってそれらは自立語や付属語でもあるんですが、
大前提として
単語レベルの話である
ということを心に留めておいてください。
つまり、2単語にまたがるフレーズに対して、品詞名はつけられていません。テストで各品詞を自分で抜き出す時、そのような2単語以上の長いフレーズを抜き出した時点でアウトだと思ってください。必ず単語分けを完璧にして、その1つ1つに品詞名が当てられているイメージです。
まず10品詞の名前から覚える
それではまずは全体の概要を掴むために、日本語の単語がどのような枠組みで10品詞に分けられているかの全体図を見てください。
パソコンで書きづらいので傘の部分は手書きです。iPad mini6愛してる。
品詞名を見てください。中1の皆さんなら初めて聞くものもあるでしょう。
右から「動詞」「形容詞」「形容動詞」「名詞」「連体詞」「副詞」「接続詞」「感動詞」「助動詞」「助詞」
まずこれらの名前を暗唱してください。
全部言えるまで必ずです!
確かに初めから「動詞とは、、、と1つ1つ」と説明していくのが理想なのでしょう。しかし長年文法の授業をしていて分かったのですが、文法が苦手な生徒は、それ以前にまず品詞名がいつまで経っても言えません。
特に「連体詞」と「副詞」あたりは初めて聞くせいか、「品詞名を答えなさい」の問題で名前自体が浮かんでこないことが多いのです。
もう一度繰り返します。これらの名前は絶対に覚えてください。
さらに余裕のある生徒は、活用する自立語3つを「用言」、名詞を別名「体言」と呼ぶことも覚えておいてください。各品詞の中身の説明で、必要な言葉です。
※「用言」「体言」は品詞名ではありません。「〜詞」とついたものだけが品詞名だと覚えましょう。
10品詞の定義を一言で言えることが大事
さて、全ての品詞名が言えるようになった皆さん、ようやく中身の話に入っていきましょう。
動詞とはなんぞや?
形容詞とはなんぞや?
このような状態に、今後何回も陥ると思います。その時に、
「動詞とは〜なものだ」と答えることができれば、もう忘れることはありません。
そのために各品詞に一言ずつ簡単な定義を載せました。
文法書ではもっと細かい、難しい書き方がされていますが、初学者はこれで十分です。おそらく初めて学習する時点では、この定義を読んでもどういうことかよくわからないでしょう。今この時点で、この定義を暗記しろとは言いません。理解しないと意味ないですからね。
よって、次回から各品詞ごとに細かく説明していきます。動詞の説明を読み終えたらこの表に戻る、形容詞の説明を読み終えたらこの表に戻る、のように何度も何度もこの表を見返してください。
それではまずは最初の品詞として活用する自立語「動詞」からスタートです。
-
動詞とは?活用ありとは?自動詞と他動詞とは?品詞の分類2【中学国語文法】
中学国語文法の中でトップレベルに大切な単元である「品詞の分類」の中でもトップレベルに大切な品詞「動詞」を、現役塾講師のクボタが分かりやすく解説します!