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雑談

学業とスポーツの両立について

投稿日:2021年8月2日 更新日:

こんにちは、がこないのクボタです。7月29日、夏の甲子園の切符をかけた岐阜大会の決勝戦が、岐阜長良川球場で開催されました。「岐阜商対決」として話題になった県立岐阜商業VS市立岐阜商業戦は、4対3の好ゲームとなり、県立岐阜商業が終盤の逆転打で見事甲子園の切符を勝ち取りました。

大学時代神戸に住んでいたこともあり、2000年代の甲子園の試合は100試合以上観戦経験ありのクボタにとって、オリンピックと同じくらい夏の高校野球はホットな話題です。地元の愛称で書きますが、県岐商は男女問わず、私の教えている生徒の何人も進学経験がありまます。また一時期多少低迷していたとはいえ、岐阜の高校野球界に戦前から君臨する盟主です。2009年好投手の山田を擁して夏の甲子園ベスト4が近年の最高成績ですが、この年の準決勝は現地観戦しています。今回は仕事柄、学業と野球の両立、または学業とスポーツの関係について何点か書いてみようと思います。

県立岐阜商業は商業高校の中で上位校

まず県岐商は野球以外にもスポーツが盛んな高校で、女子陸上界に史上初の金メダルをもたらした高橋尚子さんの母校でもあります。また、商業高校の本分とも言える簿記部は全国でも圧倒的な強さを誇り、たとえば朝日新聞で「強すぎる岐阜商簿記部 高校3冠達成、顧問は公認会計士」のような記事にもなるくらいです。

様々な科があるので偏差値は一概にはいえませんが、商業高校の中では難易度の高い部類で、偏差値50、英語に特化した国際コミュニティ科に至っては50後半が必要になってきます。よくスポーツが優秀な生徒の間で、「部活の顧問の先生から誘われたから、勉強しなくても入れる」という話が出回りますが、公立で何でも好き放題できるわけがなく、スポーツ実績の裁量はゼロではありませんが、確実にある程度の学力は必要になります。

最近は岐阜県も硬式クラブ所属が増えた

私自身岐阜市内で中高生に英語を教えているのですが、野球経験があることと今でも野球をこよなく愛する理由から、野球部に所属している生徒を見ることも多いです。中学の軟式野球部に所属する生徒もいれば、学校外の硬式シニアに所属する生徒もいます。後者は特にガチで野球をしている傾向が高いです。私は中学の軟式に所属していましたが、当時硬式クラブチームを選ぶという概念すらなかったので、時代は変わりましたね。

野球部強豪私立も最近は学力を見る傾向

今まで10数年、特に硬式野球クラブチームに所属する生徒の進路を見てきましたが、大きく分けてまず2種類に分かれます。

強豪校で野球をするか
地元の普通科で勉強しながら野球をするか

簡単にいえば、野球で高校を選ぶのか、勉強で高校を選んだ先で野球を真剣にやるのかの違いです。もちろん野球の実力があまり評価されず、現実を見て普通科を選ぶ生徒もたくさん見てきました。大げさな例を挙げると、中1の頃は「大阪桐蔭で野球をするんだ」と言っていた生徒が、中3夏前ごろになると現実的に普通科を目指し始めるパターンです。この選択は非常に尊重されるべきで、10代のはじめに自分の限界を受け入れて、新たな道を進む選択ができるなんて凄すぎます。私なんて音楽で20代後半まで受け入れられませんでしたから。

では、中学時代かなり野球で実力を伴っていた生徒(実際選抜に選ばれたり、高校からオファーが来るレベル)の場合はどうなのか、今回は私が受け持った生徒の2例をあげたいと思います。

内申点が足らず、愛知の名門から断られセカンド私学へ進学したA君

まずは中学時代しなやかなフォームで、ピッチャーとして活躍していたA君。野球が大好きでたまらないA君は、ノリの良いタイプで生徒からも慕われいわゆるガキ大将タイプでした。ただどうしても勉強は苦手で、もちろん言われたことはやるんですが決して意欲的とは言えず、「内申点も大事だから、学校での授業態度はちゃんとしとけよ」と言い聞かせても、やはり通知表は体育を除き、2と3のオンパレード。本人の中で「野球推薦でも通知表は見られる」という情報は、クラブチームの監督から口すっぱく言われていたことなので、情報としては耳に入っていたでしょうが、やはりその場のノリで楽な方を選んでいたのかもしれません。3年生の進路を決める際、愛知でいわゆる「私学4強」と呼ばれるうちのある学校から誘いがありました(後述する中京大中京ではありません)。私は野球人としてこんなオファーを貰えるA君を心の底から尊敬し、応援しましたが、残念ながら通知表を見せたところ話はなかったことに、同じ愛知県のセカンド私学(ここでも甲子園経験のある、十分すごい高校なのですが)からのオファーによって野球を続けることになりました。

中京大中京のオファーを断り、偏差値60以上の普通科へ進んだB君

次の例は、中学時代同じく投手として、さらには打者としても高く評価されていたB君。本人は控えめな性格なのですが野球の成績はピカイチ。大きな大会でも結果を残したり、県の選抜に選ばれたりと実力は折り紙付き。さらに勉強も5教科の期末テストでは430〜450点あたりを常にキープしていました。当然内申点も良くなるので普通科の上位校に進んでもいいし、野球でもその界隈で名前は有名だったみたいで、なんとあの愛知の名門、いや、高校野球界の名門・中京大中京高校から誘いがありました。中京大中京高校は地元では有名な話ですが、基本的に通学圏内からしか選手を集めていません。岐阜市も名古屋までは通学圏内なので、オファーがあったわけですね。

日本全国から選手を集める私立が台頭する中、昔ながらのやり方で選手を集めて好成績を収めるのはすごいですね。さらに「中京」と言えば年配の方はスポーツ学校、ヤンチャな学校のイメージを持たれるかもしれませんが、最近の中京大中京は野球だけで成績がチャランポランの生徒はまず入れません。具体的な偏差値や内申点の明言は避けますが、この辺の強豪私立の中では、かなり中学時代の内申点を見られる学校です。今回B君は、オール4以上は基本的にキープしていたので、成績の点で弾かれることはまずありませんでした。

ご両親と本人の話し合いの結果、通学した時の朝の早さやその後の人生を考えて、B君は岐阜県内の偏差値60以上の普通科に普通に受験して進学することになりました。ご家族の中でも野球で行かせたい意見と、勉強して国立大学に進んで欲しい意見、さらに本人の迷いなど結論を出すのに数ヶ月かかりましたが、最後は地元の普通科に落ち着きました。もちろん中京大中京に進んだとして、順調にレギュラーを勝ち取れたか、甲子園に出られたか、そして野球で有名な大学に進めた保証は全くありません。実際地元の普通科に進んだ彼は、一年から即レギュラー、さらにエースで4番として140キロに迫る球を投げ、打っては予選でホームランを連発、普通科で夏の甲子園あと一歩のベスト4までチームを牽引することになるのですが、それはそれで化け物ですね笑

成績はあったほうが選択肢が広がる

今回紹介したエピソードは、結局どちらも野球の実力は十分ながら愛知の私学4強には進めなかった例と、進まなかった例になります。また、冒頭で紹介した県岐商は、私の教えている地区の普通に受験できる高校なので、野球部で志願する人は非常に多いです。特に全国的にも名称として名高い鍛治舎監督が就任されるとなってから、有名無名問わず、野球部の志願者が圧倒的に増えました。県岐商で野球をするにも、他県の強豪校で野球をするにも学力は必須だということが分かりますね。

もちろん現在でも、学力不問で野球の上手い生徒をかき集める私立はたくさんあります。しかし今後は少子化の流れも影響して、ただ野球が強いだけでなく、その後の進学先や就職先を保証してくれる私立の人気は高まり続けるでしょう。どんな進路を歩むにせよ、学力はあって損することはありません。スポーツを最優先に考えている人も、勉強は選択肢の幅を広める意味でも大切ということになります。

結局のところ、勉強ができてスポーツができた方がかっこいいですしね。それではまた!

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