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連体詞と副詞で特に間違えやすいものを解説【ある〜】【中学国語文法】

投稿日:2022年7月8日 更新日:

どうも!がこないのクボタです。

今回は品詞の分類の講座の中では最重要項目である「連体詞と副詞」の発展編になります。

自分では連体詞と副詞を理解していたつもりでも、つい間違えてしまうのが今回紹介する部分です。

連体詞と副詞の基本に不安がある人は、基本編の講義をご覧ください。

連体詞と副詞の見分け方・必ずペアで覚えよう・品詞の分類7【中学国語文法】

中学国語文法の品詞で初心者を悩ませる2トップの連体詞と副詞を、現役塾講師のクボタが分かりやすく解説します!

それでは本日のまとめを先にどうぞ。

間違えやすい連体詞と副詞のまとめ

なお、連体詞と副詞の一番大切な定義部分として、

連体詞・・活用なしで体言にかかる自立語

副詞・・・活用なしで用言にかかる自立語

だけは必ず理解した上で、続きに進んでください。

それではやっていきましょう。




連体詞の定番「な」の見分け(復習)

最初に間違えやすい連体詞の定番「な」の見分け問題を、前回の復習として取り上げます。

これは高校入試の文法問題ではあまりにも有名で、品詞全体の中でのひっかけとしてもトップレベルの頻度を誇ります。必ず見分け方をマスターしておきましょう。

それでは短いフレーズ問題で説明します。

連体詞「な」の見分け

当然ですが傍線部「小さな」「きれいな」「微かな」「大きな」を全て体言にかかる連体詞と答えるのは、あまりにも安直すぎます。

見分け問題というだけあって、答えは2種類。そこで、便利な見分け方を紹介します。

「〜な」の問題は「な」の部分を「だ」に置き換える

これだけです。その結果、

自然な日本語・・・形容動詞

不自然な日本語・・・連体詞

という判断の仕方までを1セットで覚えましょう。

今の問題に当てはめるとこうなります。

連体詞「な」の見分け、結論

自然につながるものは形容動詞です。

例えば「きれいな」は「きれいだ」としても、日本語として自然です。

これは元々「きれいだ」という形容動詞が、「きれいだろ(う)」「きれいだっ(た)」「きれいな(人)」「きれいなら(ば)」にように活用できるから当然なんです。

その中の一部分「きれいな」を指しているだけなので、品詞名としては形容動詞(の連体形)になります。

それに対して、「大きな」に「だ」を当てはめると「大きだ」となり、明らかに不自然ですね。

この時点で形容動詞ではないことが判明します。実は「大きな」は、「大きな」のまま下の体言にかかることしかできません。つまり活用しない体言にかかる自立語なので連体詞扱いになります。

「大きな」は形容詞じゃないの?

前回詳しく触れましたが、「大きな」「小さな」が形容詞でない理由

形容詞に「な」を表す活用の音は存在しないから

と覚えておきましょう。図で表すとこんな感じ。

連体詞「な」と形容詞の違い

簡単に言えば、形容詞「大きい」「小さい」を体言(人)にかけたいなら、

「大きい人」「小さい人」

で済むからです。わざわざ「な」にする必要がないんですね。

この中身の説明が難しい人は、先ほどの「な」の見分け方とその結論(形容動詞か連体詞)部分だけを暗記でも構いません。入試定番のテクニックなので、今マスターしてしまいましょう。



動詞と間違えやすい連体詞

それでは次に、動詞と間違えやすい連体詞の説明に入ります。次の問題を見てください。

間違えやすい連体詞2・問題

「あらゆる」「単なる」「いわゆる」「ある」

これらの品詞を見て、動詞と答えてしまう人はいませんか? 実は全て不正解!これらは全て連体詞扱いです。

じゃあこのフレーズだけ覚えればオッケーなんて暗記ではだめですよ。なぜ間違えてしまうのか、それを考えるのも大切です。

「ある」だけはちょっと複雑なので、先に「あらゆる」「単なる」「いわゆる」から説明します。

これらは全て

言い切りがウ段だから動詞

に見えてしまうんですね。動詞の定義を理解している人が、逆に引っかかってしまう例なんです。

しかし基本編の講義で、動詞が体言にかかることはあり得ると言いました(連体形)。

よって区別するために、やはり連体詞のもう1つの重要ポイントでもある

「活用なし」で体言にかかっているか

を確かめる必要があります。

「あらゆる」は確かに言い切り「ウ段」に見えますが、「あらゆら」「あらゆり」なんて変化しないですよね。「あらゆる」は常に「あらゆる」なんです。これは、「単なる」や「いわゆる」でも全く同じです。

活用しない体言にかかる自立語だから、結論としては連体詞扱いなんですね。

間違えやすい連体詞2・続き



「ある〜」は注意が必要(動詞か連体詞か)

最後の「ある日」の「ある」だけは注意が必要です。

例えば

岐阜には自然がたくさんある。

と言われた場合、「ある」は動詞扱いです。なぜなら

「あり(ます)」「あれ(ば)」「あろ(う)」

のように活用させることができるからです。今回は「活用するかどうか」で見るのではなく「ある」自体の意味に注目しましょう。

「自然がある」と「ある日」

この2つの「ある」って、そもそも同じ意味だと思いますか

はっきりと言葉にできなかったとしても、ちょっと違う意味で使っていませんか?

簡単にいえば「自然がある」の「ある」は、存在を表します。お金が「ある」「ない」の「ある」です。

「自然がある」の「ある」は存在を表す(動詞)

この場合は活用もして、言い切りがウ段の動詞扱いになります。

それに対してよく物語の冒頭に出てくる、

「あるところにおじいさんとおばあさんが・・」

のようなフレーズ。ここで目にする「ある」は、存在を表しているわけではありません

「あるところ」って聞くと、場所自体の情報をぼんやりとさせる効果があります。

特定するのを避けるというか、

場所はどうでもよくて、その続きが大事だぜ

って読者に思わせますよね。つまり、「おじいさんとおばあさん」という登場人物に注目してほしいわけです。

このようなぼんやりと特定を避けるような「ある」は、「ある日」「あるとき」「ある人が」などなど、いつでも「ある」の形でしか出てきません

よって活用しない体言にかかる自立語なので連体詞扱いになります。

間違えやすい連体詞「ある」

つまり最初の問題でいえば、「ある日」の「ある」も連体詞となります。

間違えやすい連体詞2・結論

連体詞「ある」と同じ考え方の連体詞(発展)

おまけとして、連体詞「ある」と同じように間違えやすいもの2つ紹介します。

「来る4月」「去る3月」

「来る(きたる)〜」とはこれからのこと、「去る(さる)〜」とはもう過ぎ去ってしまうことを指し、告知用のポスターや標語などでよく使われます。

どちらも文末では普通に動詞としても使われるので、体言にかかっているこの使い方の時だけ連体詞扱いしましょう。



副詞で間違えやすい「〜と」の見分け

副詞で間違えやすいものは1点だけ。難易度は先ほどよりも少し下がりますが、表現技法の擬音語、擬態語の理解を必要とするので注意してください。

次の傍線部のうち、副詞はどちらでしょう?

間違えやすい副詞・問題

「ひらひらと」は「舞い(降りた)」にかかっているし、「ありがとうと」は「言う」にかかっています。

どちらも用言にかかっているし、活用もできなさそうですが、結論としては前者の「ひらひらと」が副詞になります。

ここで重要なポイントとして

擬音語・擬態語+「と」は、それ全体で1つの副詞

となることを覚えておいてください。

具体的には「ひらひらと」はこれ自体が擬態語を表し、副詞扱いです。

擬音語と擬音語とは何か?

ここで表現技法のジャンルにはなりますが、擬音語・擬態語の説明を簡単にしておきます。

また、擬音語は擬声語と習う場合もありますが、全く同じものです。

要点はこれだけ。

擬音語とは「音」を文字化したもの

擬態語とは「様子」を文字化したもの

「と」はあってもなくても同じ役割

擬音語の例としては、

犬がワンワンと鳴く。

「ワンワンと」の部分、実際に耳で聞いた音を「ワンワン」と言う文字にしているので擬音語です。

擬態語の例としては、

ブランコがゆらゆらと揺れる。

「ゆらゆらと」の部分、音ではなく揺れる様子なので擬態語です。

どちらも「と」がついていますが、

犬がワンワン鳴く。

ブランコがゆらゆら揺れる。

のように「と」がなくてもそれぞれ擬音語・擬態語です。

今回は表現技法がメインではないので、説明はこれぐらいにしておきます。

品詞の観点で大事なのは、これらが

全て1つの「副詞」扱い

という点です。

つまり「ワンワンと」「ワンワン」「ゆらゆらと」「ゆらゆら」などは、全て1つの副詞扱いになります。

問題文に戻ると(1)の文章

ひらひらと花びらは彼女の頭上に舞い降りた。

の「ひらひらと」は音ではなく花びらが舞う様子なので擬態語、品詞名は副詞になります。



副詞と間違えやすい格助詞(引用)の「と」

それでは最後に、「〜と」で副詞と間違えやすいものだけ紹介します。

そもそも日本語の「と」は、多種多様な使われ方があり、例えば「私とあなた」の「と」が副詞ではないのは明らかなので省略します。

先ほどの擬音語・擬態語の「〜と」と区別が紛らわしいものを1つだけ紹介するなら、

格助詞(引用)の「と」

でしょう。具体的な用法はこんな感じ。

「私は久保田です。」と、ある男が言った。

この文章の「と」は、前の会話内容全体を引っ張ってきて、下に繋げようとしています。

このような使い方を「引用」と言うのですが、品詞名としては助詞扱い、中3レベルで話すなら格助詞になります。

「かっこ」のあるなしは大した問題ではありません。

(1)ワンワンと鳴く。

(2)ひらひらと舞う。

(3)ありがとうと言う。

この中でも引用の「と」はやはり(3)のみです。

ポイントとしては、「ワンワンと」はこれ全体で鳴き方を詳しくしています(副詞)。「ひらひらと」はこれ全体で舞う様子を詳しくしています(副詞)。

それに対して(3)だけは「ありがとう」と言うセリフの内容を引っ張ってきているだけなんです。

まさに引用の「と」で、これだけ助詞扱いになります。

間違えやすい副詞・結論

くどいようですが、「ひらひらと」でも「ひらひら」でも全く用法の同じ1つの副詞扱いです。「と」で区切らないでくださいね。

※ちなみに「ありがとう」は感動詞。



まとめ

では今回のまとめをもう一度ご覧ください。

間違えやすい連体詞と副詞のまとめ

今ならこれらの意味がしっかりと理解できましたね?

今回は連体詞と副詞の発展部分になりましたが、きちんと中身の理解を心がけてください。大切なのは、やはり最初の定義部分ですね。ド忘れした時も、基本がわかっていれば自分であがきながら答えに辿り着くこともできますよ。

それではまた!

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