どうも!がこないのクボタです。
今回は中学国語文法「文節と文節の関係」第3回「連文節」の考え方と総合練習問題になります。
これまで2回に分けて説明してきた「主語と述語の関係」「修飾と被修飾の関係」「接続の関係」「独立の関係」「並立の関係」「補助の関係」の理解がまだ不十分な方は、以前の記事を先にお読みください。
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主語と述語の関係・修飾と被修飾の関係をマスターせよ・文節と文節の関係1【中学国語文法】
中学国語文法の中で意外に疎かにされやすい単元である「文節と文節の関係」を、現役塾講師のクボタが分かりやすく解説します!
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接続の関係・独立の関係・並立の関係・補助の関係をマスターせよ・文節と文節の関係2【中学国語文法】
中学国語文法の中で意外に疎かにされやすい単元である「文節と文節の関係」を、現役塾講師のクボタが分かりやすく解説します!
それでは先に今回のまとめをご覧ください。
それではやっていきましょう。
連文節とは文節の連なり
前回までの講義で、文節と文節の関係6種類は全て紹介しました。よってどんな関係にあるか答える問題は、基本的には解けるようになったはずです。
今回覚えることは、そこにおまけのニュアンスが追加されただけです。だから根本的な考え方(それぞれの関係の見つけ方)は変えないでください。
そしてそのおまけの部分こそが、今回紹介する「連文節」の考え方です。
連文節とは字が示す通り「文節と文節の連なり」、文節が連なっているとは複数の文節が絡んでいることを指します。つまり二文節以上のものは、全て連文節と言えます。
今まで習った文節の関係でも、二文節のペアで初めて成立するものがありました。
主語と述語の関係、修飾と被修飾の関係、並立の関係、補助の関係の4つは、単独の文節だけでは成立しません。必ず二文節以上のペアを作る点で、これらも連文節と言えます。
ただしこの単元における連文節は、そのような広い意味での定義を問われることはほぼありません。
実はより狭い意味で連文節は、文節の役割(主語や述語などの言葉です)における名称を変えてしまいます。その名称変化こそが、中学国語文法で問われる部分なのです。
一文節は「〜語」、連文節は「〜部」
というわけで、この講義では新しい文法用語を1つだけ覚えてもらいます。
次の文章の下線部分における、文節と文節の関係を答えましょう。
関係自体は簡単ですね。
「私の兄は」は「高校生です」の動作主・状態主に当たります。
よって関係は「主語と述語の関係」で間違いありません。
ただしそれぞれの役割を答える場合、名称における新しいルールを覚えてください。
「私の兄は」の部分、いつも通り「主語」と答えたいところですが、前回までの「私は」や「あなたは」とは違い、「私の/兄は」は二文節です。
このような場合、関係の中での役割は変わりませんが、名称だけ「主語」から「主部」に変化します。
もちろん今回の「高校生です」は一文節なので「述語」のままですが、もし二文節以上なら「述部」に変化させてください。
つまり見出しタイトルの繰り返しになりますが、文節と文節の関係の中である役割部分が
一文節なら「〜語」、二文節以上なら「〜部」で表す
ことになります。
ちなみに「〜部」って言葉は、一般生活においても「野球部」「サッカー部」など、集団や所属団体を示す時に使いますよね?
だから文節も、同じ役割で集まりだすと「〜部」になるんだと覚えましょう。
ちなみに今までの講義では、主語・述語・修飾語・被修飾語・接続語・独立語など、あえて一文節で示されるように作ってありました。一文節だから「〜語」となっていたんですね。
なおこれは国語文法におけるルールなので、言語を表す「日本語」や「中国語」などの「〜語」とは関係がありません。この単元特有の言葉だと思ってください。
慣れるためにどんどん例を出していきます。
「弟が」は一文節だから「主語」、「遊んで/いる」は二文節なので「述部」。
※なお、「遊んで/いる」だけに下線を引いて関係性を答えるなら、「補助の関係」になります。前回の復習になりますが、同じ箇所でも見方(線の引かれ方)によって関係は変わってきます。
「この/大きな」は二文節だから「修飾部」、「箱を」は一文節なので「被修飾語」。
このように、ルールを理解さえすればあとは簡単ですね。
間違えやすい連文節
それでは連文節において間違えやすいポイントを紹介します。
次の下線部の文節関係を答えなさい。
この問題、多くの生徒が
「雨が」と「降って/きたので」だから主語と述語の関係
「雨が」が主語で「降って/きたので」が述部
と答えてしまいます。
ところがこれは、文節の関係の部分で重大なミスを犯しています。
この下線部は、あくまでも「〜ので」の部分で、文と文を繋ぐ役割をしています。
つまり関係としては「接続の関係」です。
そのつなぎ目の部分に、「雨が降って」などの情報が追加されたからといって、繋ぐ役割は変わりません。
よって「雨が/降って/きたので」は接続部となります。
この問題のように、連文節部分がどのような関係なのか、どのような役割なのかは、
連文節部分の一番末で判断
することを心がけてください。
例えば
「クミと/ユキは」の部分も、ここだけ見れば並立の関係に見えますが、これも下線部の見方次第です。
「クミと/ユキは」と「同級生だ」のペアで考えれば、「クミと/ユキは」の末文節「ユキは」の部分で主語的な役割が決まります。
つまり二文節で大きな「主語」作っていることになるので、名称は「主部」としましょう。
いかがでしたか?
実際は「〜語」も「〜部」もごちゃ混ぜ状態で出題されます。
最後にその対策として、今回は総合練習問題を2問ずつ、計6問出題しますので、力試しにお使いください。
総合練習問題1,2
では最初の問題。
くどいようですが下線の引かれ方が大事です。必ず文節に分けてから、関係性や役割の部分を判断してください。
正解は袋とじ状態にしておくので、クリックして確認してください。
総合練習問題3.4
どんどんいきましょう。次の2問。
必ず文節に分けてから判断しましょう。
総合練習問題5.6
では最後の2問、頑張ってください。
もうノーヒントでいけますね?
終わりに
以上になります。まとめをもう一度ご覧ください。
今ならこのまとめだけで、内容が説明できるはずです。あとは練習問題で、この単元の問題を解きまくって慣れましょう。
これで文節と文節の関係の単元は終わりです。
文節単位のこの単元は、このあと習う単語単位の「品詞」とは違い、中2、中3になった後でみんなが忘れてしまいがちです。
万が一忘れたと思ったら、この部分がまた不安になってきたら何度でもこの記事で復習してください。
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活用の種類ばかり10問をランダムで解いて解説する記事を書きました!
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【文法問題15】文節の関係ばかり10問一緒に解こうぜ【テスト対策編】【がこない中学国語文法道場】
文節と文節の関係が区別できるまで、徹底的に解きまくれ!
ちなみにこの記事を含む動画バージョンはこちら。
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それではまた!